世界初公開！カスタマイズ『ダマスカスSKELETOOL CX』

マルチツールの分解組み立て作業は1つの目的のためにそれ以外も分解したり、違う組み立て方をしなければいけなかったりと苦労することが多い。前回の記事の通り今回はダマスカスブレードを外す事が出来ず四苦八苦したが、無事に換装が完了し世界で初めて正規部品で作った「ダマスカスSKELETOOL CX」を紹介できることになった。さらに副産物としてもう1本出来上がったため合わせて紹介していきたい。

カスタマイズSKELETOOLの紹介

『ブラックSKELETOOL』

まずは今回の目的のためにパーツを外された部品を集めて組み立てたものだ。通常SKELETOOLのハンドルをDLCコーティングで黒くし、ブレードを154CM鋼にアップグレードした仕様になる。

あえて商品化するほどの新しさを感じないが、シンプルで他のアイテムと合わせやすいカラーリングだ。また通常版SKELETOOLと比較すると、ブレード鋼材のランクが上でハンドルも表面処理で耐久性がアップしているためこちらの方が高スペックとなる。

続いて今回の主役を紹介する。

世界初公開！『ダマスカスSKELETOOL CX』

DLCコーティングにカーボン素材を組み込んだSKELETOOL CXのハンドルと、限定版のダマスカスブレードを合わせた過去最高スペックとなるSKELETOOLだ。これまでのSKELETOOLにはない迫力があり、先ほどのブラックSKELETOOLがとても控えめに感じてしまうほどだ。

重量は144gでSKELETOOL CXと同じ重さになる。ハンドルが一部カーボン素材になったことで3g軽量化されているが、その違いを実感する事は残念ながら無い。しかし素材がグレードアップしているという思いが気持ちを軽やかにしてくれる。まさに自己満足の世界だろう。

ブレードをオープンすると美しいダマスカス模様が視界に広がり、カーボン模様と一切馴染むことなくお互いが強く自己主張している。ように見える。。少し目まいがしそうだ。

プライヤーが顔を出すと各模様の印象は僅かに薄れるが、迫力のあるSKELETOOLに変わりない。

楽しめた事が一番

最高スペックのSKELETOOLを見てみたい思いから多くの時間と労力をかけたにも拘らず、仕上がったものがあまりの自己主張の強さに驚きドン引きした。「残り物で作った方が良くない？」「それよりも換装しなかった方が…」と様々な考えが浮かぶが、未知のものを見てみたいという思いで四苦八苦しながら作業している時はとても楽しく、目的も達成したのでこれで良かったと思う。どうしても見慣れなければまた元に戻してあげよう。好みは人それぞれなので僅かでもこのカスタマイズ品をカッコよいと思ってくれる人がいれば幸いである。